面倒くさがり屋夫婦の家探し

私たち夫婦は二人目の子供が産まれた時に家の購入を決め探し始めました。

 

始めのうちは夫婦で住宅展示場や不動産関係の仕事をしている人に話を聞いたりし楽しく理想のマイホームを探していました。

しかし、話が進んで行くにつれて楽しさは薄れ面倒になってきてしまいました。

壁の色やコンセントの位置まで全てを自分達で決めなくてはならないと知り不動産会社の人との話し合いが嫌になりました。

さらに、家が出来上がるまでにかなり時間が掛かってしまうこともあり長い時間不動産会社の人との話し合いをしなければならないと思うと余計に嫌になりました。

夫婦の間でも予算や建てる場所で揉めることも増えマイホームを諦めよかとも思いました。

しかし、ある一軒の建て売り新築を発見しそこからなんと3日で契約まで行きました。

場所も2人の実家の間で職場からも離れていないという2人が探していた条件の物件だったので即決しました。

夢のマイホームは自分達で一から作り上げるのもいいと思いますが建て売り新築も悪くありません。

特に私たち夫婦のような面倒くさがりには丁度いいサービスだと思っています。

階段収納を作って失敗しました

憧れのマイホームだからと言って、私はとても浮かれていました。注文住宅なのであれもこれも作りたいと思っていたのです。何でも自分の思い通りの家が欲しかったのです。でも一つだけ失敗したものがあります。それは階段収納です。

 

階段がそれぞれ収納になっていたらとても便利だなと思っていました。どんな小さい収納でもあって無駄ではないと思っていたのです。

それなのにやはり必要ないものだとわかったのです。どこの段に何を入れたのかわからなくなりました。いちいち引き出しを開けるのが、とても面倒になったのです。しかも一段一段が少ない収納しかできないので、あってもなくても良かったと思うようになったのです。

夫には反対されました。「絶対に必要ないだろう」と反対されたのです。でもその反対を押し切って作ったのです。それなのにとても無駄な事だったのです。

たったの半年で、もう使う事はなくなったのです。空っぽの階段収納なんて必要なくなったのです。

狭小住宅でもトイレは2箇所にすべきだった

我が家はいわゆる狭小住宅なので、家を建てる時には何を削るかばかりを考えました。

結局パントリーや納戸などの収納スペースを諦めて、居住空間をなるべく広く取ることを選びました。

実際に暮らしてみて、収納スペースが少ないことは、そんなに問題ではないことに気づきました。収納が少ないので、必然的に余計な物は持たずにシンプルな生活スタイルになります。部屋がスッキリしてこれはこれで良かったなと思っています。

ただし、一つだけ削るべきでなかったと今でも後悔していることがあります。

それはトイレです。当初は1階と2階にそれぞれ作る予定でしたが、最終的には1階の浴室の隣の1箇所だけとなりました。

リビングは2階なので、トイレの度に1階に下りるのが面倒です。朝の忙しい時間、家族でトイレの順番待ちになることも多く、もう1箇所あったらなと思うこともしょっちゅうです。こうなると居住空間を削ってでも、トイレは2箇所にするべきだったなと悔やんでいます。気持ち的には今すぐにでもリフォームしたいです。

マイホームはいつも夫の思いのままに・・・。

マイホームを思い立ったのは、二人目の子供が生まれる直前です。

私は出産が終わってからで良いと思っていましたが、その頃夫は毎日の様に住宅情報を眺めており、ある日ちょっと行ってくると家を出て行き、1時間ほどで電話がありました。

「新築マンションに応募して、今抽選中で結果待ちだ~」と。驚きましたが、お金の算段もしてないし、私はお部屋も見てないし、だいたいどこにあるかもわからないしと思っていたら、「当選した」と。

でも駐車場が全戸数にないので、また抽選中と。まさか当たると思わないので、ハイハイと聞いてましたら、「当選した」「買おう」という事になり、それからお金の工面が大変でしたが、なんとか購入して引越し。それから、8年後、次は子供達の教育環境のより良い所にと夫はまた突然思い立ち、バイクでふらりと出かけ、帰って来たかと思ったら、今度は私も一緒にバイクに乗って、現地を下見。最後の1室と言う事もあり、自転車をくれるというその甘い文句に誘われ、夫は購入をその場で決意。手付金は、私の財布に入っていたたった1枚の1万円。その場で即決。

いつも主人の思いのままに、マイホームを購入しましたが、ちょっと駅から遠いけど、それほど失敗したとは思いません。大切な事はやはり中身の生活重視だと思っているからだと思います。

システムキッチンのその高さ本当に大丈夫?

昔からキッチンは「女性の城」と言われ、リフォームや新築する際はキッチンだけは自分の思い通りにしたい!と誰もが思うものですよね。でもこだわって作ったのに失敗したなあということもありました。

 

私が失敗したなあと思ったのが、キッチンの高さ。40代前半に新築しましたが、当時は「今の自分にぴったりな高さを」と考えて、167cmの私は90cmの高さのキッチンをあつらえてもらいました。

長年使っていますが、腰の疲労も全くなく快適に使わせてもらっています。ところが、意外な盲点に気が付いたのです。

身長が163cm以上あった母の背は、歳を追うごとにしだいに低くなり、元気満々なのに腰も曲がり、今では10cm近くも縮んでしまったのです。

そこで思ったのが「キッチンを90cmにしていて、身長が低くなったら使いにくくなるのでは」という心配。

キッチンの高さは今のぴったりでなく、少し低めの高さの方が長く使えるかもしれませんね。

5人家族での三世代同居住宅

我が家のマイホーム作りは核家族に比べて、建売で買いますというような簡単なものではいかなかったので、たくさん相談しながら決めました。とくに、間取りについてはお互い干渉しすぎず、集まれるようにを考えて決まるまで早朝会議で、ドアの向き、部屋の位置に収納、間取りだけでなく細かいところも話し合いました。

我が家は、おばあちゃんと夫婦と娘二人なので、できるだけ1階はおばあちゃんが快適に過ごせること、リビングにみんなで集まれることを重視して決めました。どこにするのかかなり議論したのは仏壇です。最終ではおばあちゃんの部屋に専用の収納場所を作ってもらいました。二階は夫婦と子供たちスペースにしました。基本的にはよくある普通の間取りに納戸やウォークインクローゼットをつけたものです。

悩んだのは二階にトイレをどうするかということでした。なかなか共働きでトイレ掃除を二つして維持していくのも大変ですし、昼間はおばあちゃんしか暮らしていませんので我が家はなくしました。

明るく、清潔感のあるキッチンに憧れていたけれど…

我が家のリビングの床材の色は、ダークブラウンです。

少々暗くなってしまうかと心配しましたが、実際にはそんなことはなく、

落ち着いた印象になり、夫婦共に気に入っています。

失敗したのは、キッチンの床材です。

我が家のキッチンは独立型、リビングの床と色を合わせる必要はありません。

まだ暗い早朝からお弁当を作ることもあるため、明るい印象にしたくて、白っぽい床材を選びました。

実はこの床、夫には汚れが目立つといって反対されていました。

しかし、私は、汚れが目立つからこそ、まめに掃除をする気になる、と言い張ってしまったのです。

リビングや寝室については、自分の意見を押し通す頑固な夫でしたが、キッチンにはほとんど立ち入らないため、それ以上は口を出さず、私の希望通りの床となりました。

しかし、実際に生活してみると、思った以上に汚れが目立ち、食事の支度をするたびに、床掃除をしなければいけない状態です。

もともと掃除があまり好きでない私には、少々苦痛、やっぱり汚れが目立たない色にしておけば良かったと、少々後悔しています。

一生に一度の買い物だからこだわりたい

家は家族が暮らすところのため、こだわりを持つ人も多いと思います。実際、うちの親も非常に考えて決めています。

立地条件や日当たりなどを考慮し、土地を探すところからスタートしたので、時間はかかっています。

その中で、ようやく土地が見つかり、家を建て、新しい生活が始まったのですが、今、思うことは、住んからではわからないことが案外多いということです。

もちろん、今の暮らしはとても気に入ってはいるんです。しかし、新しい家を建てることに気持ちが大きくなっていたこともあり、無駄な買い物も多かったのは事実です。

各部屋にエアコンは必要ということで、4台購入したものの、兄はすぐ結婚したため、あまり使用をしていないのが現実です。また、リビングと居間にもそれぞれ設置したものの、こちらも1台で十分だったと今にて思います。

絵画や大きな置物なども買ってはいるものの、これらも必要とは言い難いものです。

また、テーブルもオーダーメイドでかなり高いものを作ってしまいましたが、今まで使用していたものでも十分だったと今さら思ってしまいます。

地味に失敗したと思う箇所は、洗濯物を室内で干す部分(洗濯物をかけるところ)がないことです。きちんと引っかけるところを作ればよかったとよく、家族で話しています。

なんだかんだ言ったものの、家事態には本当に満足しています。祖父母・親戚一同喜んでくれて遊びに来てくれることもふえたので。
 

清潔感を望むなら、まず禁煙を!

家づくりにあたって、何度も意見の食い違いがあった私たち夫婦、

その多くは、私が折れる形で夫の意見に従いました。

しかし、リビングのクロスの色については、私も粘りました。

サンプルを見ながら、夫が選んだクロスは真っ白、

理由は、清潔感があるから、ということでした。

それに対し、私が選んだのは、少々黄みがかかったアイボリーでした。

確かに、リビングは最も長時間使用する場所、

清潔感は大切だし、真っ白に憧れる気持ちは、私にもありました。

しかし、真っ白を選んだ夫はヘビースモーカー、

煙草を吸う度に、外に出るならともかく、絶対にそんなことはしない、

彼の吸い方を間近で見ていた私は、そう確信していました。

そんなヘビースモーカーがいては、

真っ白なクロスが、煙草のヤニで黄ばむのに、そう時間はかからないはず、

もともと黄みがかった色ならともかく、ヤニで黄ばんだクロスなんて、

清潔感のかけらもありません。

そこで、「煙草をやめるなら真っ白にする、そうでなければアイボリー」

と言ったところ、夫は渋々真っ白を諦め、アイボリーに決定、

そのアイボリーのクロスも、数年暮らすうちに少しずつ色が濃くなってきました。

真っ白にしなくて、本当に良かったと思っています。

マイホームができるまでの珍事

我が家(実家)がマイホームを建てた際の珍事件です。

 

祖父祖母が高齢になり、将来のことも考えて隣同士で家を2軒建てることになりました。注文住宅を建てるということもあり、床の材質から何から何まで自分たちで決めなければなりませんでした。

そこで問題だったのが祖母です。高齢ということもあり、サンプルを見てもイメージがわきません。仕方のないことですが、決めることは決めないといけませんし、だからと言ってこちらにお任せするのも嫌だったようで自分で決めると言い張っていました。サンプルではわかりずらいということで、実際に使っているモデルルームを見に行ったり、立体模型を作って説明したりと試行錯誤の末やっと決めることができました。

そして実際に建て始めて現場を見に行った祖母はとんでもないことを言い出しました。

「あんなの誰が決めたの??」

そう、自分で見て決めたことを全く覚えていなかったのです。

今思えば認知症の始まりだったのかもしれませんが、しっかりしていましたので全く気付いていませんでした。

しかし動き出してしまったものは止められませんのでどんどん出来上がっていきます。祖母は見に行くたびに文句を言い、一緒にいた家族や現場の人はてんてこ舞いでした。やっとのことで出来上がり、いざ引っ越すと・・・祖母はそれまで言っていたことも忘れ快適に暮らし始めました。めでたしめでたし。