マイホームができるまでの珍事

我が家(実家)がマイホームを建てた際の珍事件です。

 

祖父祖母が高齢になり、将来のことも考えて隣同士で家を2軒建てることになりました。注文住宅を建てるということもあり、床の材質から何から何まで自分たちで決めなければなりませんでした。

そこで問題だったのが祖母です。高齢ということもあり、サンプルを見てもイメージがわきません。仕方のないことですが、決めることは決めないといけませんし、だからと言ってこちらにお任せするのも嫌だったようで自分で決めると言い張っていました。サンプルではわかりずらいということで、実際に使っているモデルルームを見に行ったり、立体模型を作って説明したりと試行錯誤の末やっと決めることができました。

そして実際に建て始めて現場を見に行った祖母はとんでもないことを言い出しました。

「あんなの誰が決めたの??」

そう、自分で見て決めたことを全く覚えていなかったのです。

今思えば認知症の始まりだったのかもしれませんが、しっかりしていましたので全く気付いていませんでした。

しかし動き出してしまったものは止められませんのでどんどん出来上がっていきます。祖母は見に行くたびに文句を言い、一緒にいた家族や現場の人はてんてこ舞いでした。やっとのことで出来上がり、いざ引っ越すと・・・祖母はそれまで言っていたことも忘れ快適に暮らし始めました。めでたしめでたし。