家づくりにあたって、何度も意見の食い違いがあった私たち夫婦、
その多くは、私が折れる形で夫の意見に従いました。 しかし、リビングのクロスの色については、私も粘りました。 サンプルを見ながら、夫が選んだクロスは真っ白、 理由は、清潔感があるから、ということでした。 それに対し、私が選んだのは、少々黄みがかかったアイボリーでした。 確かに、リビングは最も長時間使用する場所、 清潔感は大切だし、真っ白に憧れる気持ちは、私にもありました。 しかし、真っ白を選んだ夫はヘビースモーカー、 煙草を吸う度に、外に出るならともかく、絶対にそんなことはしない、 彼の吸い方を間近で見ていた私は、そう確信していました。 そんなヘビースモーカーがいては、 真っ白なクロスが、煙草のヤニで黄ばむのに、そう時間はかからないはず、 もともと黄みがかった色ならともかく、ヤニで黄ばんだクロスなんて、 清潔感のかけらもありません。 そこで、「煙草をやめるなら真っ白にする、そうでなければアイボリー」 と言ったところ、夫は渋々真っ白を諦め、アイボリーに決定、 そのアイボリーのクロスも、数年暮らすうちに少しずつ色が濃くなってきました。 真っ白にしなくて、本当に良かったと思っています。 |