バリアフリーに固執しすぎてダサい家になりました。

足腰の悪い祖母(父方)のために、父がバリアフリーのマイホームを新築しようとした時の話です。

祖母の年齢は80歳で、かろうじて自分で歩くことはできますが、今後のことを考えるとバリアフリーのしっかりした家というのはマイホームを新築するにあたっての重要な条件でした。

また、将来自分たちも必要になるかもしれないからと母も賛成していました。

やがて建築会社の担当の方と打ち合わせを重ねていくうちに完成形が見えてきましたが、そこである問題が浮上しました。

バリアフリーを多くしすぎたことによって家のデザイン性や収納スペースなどの機能性が大きく損なわれてしまっていたのです。これに対しバリアフリーを重視して安心を得たほうが良いという父側とバリアフリーは必要最小限に留めてほしいという母側とで、家族は真っ二つに対立してしまいました。結局は父のほぼ独断で家がつくられることとなりましたが、完成した家は中途半端な小型老人ホームのようになってしまいました。